【けんぶん録】 第9回 工程集約機の導入

前回(第8回)は、「新たな生産方式」についてでした。

今回は、「工程集約機の導入」についてです。

近年、繰り返し生産については、単体機による工程別生産により柔軟性の高い高効率な工程分割生産が定着してきました。しかしながら、受注量の増加と多品種少量生産への対応は、人手不足等により受注量の消化が出来ない深刻な状況が続いております。製造現場では、その対応に大変苦慮しております。

工程集約機40年の実績を持つ、中村留精密工業㈱殿の複合加工機と㈲シンセテックのAPSチャッククイック爪®切粉カバーは、「生産」を止めない4っのコンセプトN-Taps生産をご提案いたします。

1.「ミス・衝突」で生産を止めない!
2.「人手不足」で生産を止めない!
3.「段取り」で生産を止めない!
4.「切粉排除」で生産を止めない!

工程分割型従来方式と工程集約型N-Taps生産方式の比較
(4工程4台を2人で2交代の場合)

  工程分割型従来方式 工程集約型N-Taps生産方式 効果
設備費 4台 3,600万円 1台 5,700万円  
機能   生産を止めない機能
1.エアバック機能
2.トラブルガイダンス機能
3.切粉カバー

◎干渉しても生産を止めない
◎メンテナンスに電話する時間を削減
◎エアブロー時間のカット

人件費 1人ⅹ2直=2x300万/年
18時間稼働
⇒600万円/年間
1人x300万円/年
24時間自動化
⇒300万円/年間
◎稼働率 1.3倍
◎50% 削減
段取り時間 段取り10分x4台⇒40分x1人
̪試加工10分x4台⇒40分x1人
⇒80分
段取り20分x1台⇒20分x1人
試加工10分x1台⇒10分x1人
⇒30分
◎60% 削減
段取り作業   1.ストッカー段取り
2.ガントリー段取り
3.機内(1/2工程)段取り
◎内径基準による「パイプ交換」で20パレット2分
◎ハンド爪交換で5分
◎APSチャック+クイック爪®(L/R)交換で13分
加工品質 工程間̪仕掛品(在庫)有
在庫スペース必要
精度管理困難
工程間仕掛品(在庫)無
傷・打痕つかない

◎生産のリードタイム短縮
◎取付け・取外し回数削減 8回⇒2回
◎ヒューマンエラー
◎不良品削減

 別表をご覧下さい。
投資効果の計算書
(クリックするとPDFでご覧いただけます)