【けんぶん録】 第3回 「段取り」をすればするほど原価高 一生懸命励んでます

前回(第2回)は、段取り(爪交換・再成形加工・寸法補正)で、何分かかるか(段取りは 知らず知らずに ムダの山)でした。

「段取り」を すればするほど 原価高 一生懸命 励んでます

今回は、年間の稼ぐ理論値についてです。

1年 365日 X 24時間 X 60分 X 60秒 = 31,536,000秒

1秒¥1で計算すると ⇒ 1台の生産機を100% 24時間稼動すると ¥31,536,000 となります。

稼げる理論値 = 1年(365日) ⇒ ¥31,536,000 となります。

つまり、
1台の生産機を、24時間365日 100%稼動できれば ¥31,000,000 稼げると言う訳ですね!!

それでは、
旋盤1台で、いくら稼いでいますか? ⇒⇒ 大体は、70万から100万円位/月という回答です。稼げる理論値の 2.2%~3% の稼働率ということになります。

確かに
国内企業で、月/720時間(24時間X30日) 稼働時間が、700時間/月の会社があるそうです。(我々の業界では有名企業です。)稼働率は高いのですが 、段取り変えは一切ない」 との事でした。段取りがなければ、連続運転は何とかなりますヨね!!

経済が右肩上がりの時代では、毎日残業で100時間当たり前のような時代がありました。しかし、現在は、長時間労働が社会問題となっています。政府主導による「働き方改革」では、 労働基準法遵守?働く時間制限?「36協定」の締結を現在より厳しく制限しようとしています。

働く時間=生産時間は減少しても、如何に「付加価値」を確保し、売り上げを上げていくか?
①付加価値の大きい商品開発 ⇒ 容易ではありません
②自動化・無人化 ⇒ 人を選びます
③今の仕事で生産密度を高める ⇒ 誰でも可能性があります

①と②は、誰でも可能ではありません。
③は、身の回りの改善で可能性があります。

特に③の生産密度の向上は、現在の旋盤作業の段取り時間(爪交換方法)の見直しをする事ですぐに実現可能です。

毎日毎回
”爪交換 すればすやるほど 原価高 一生懸命 励んでいます”
ではないですよね?

◎◎◎ 「クイック爪 時間削って 効率up」 ◎◎◎

◎ 今、お使いのチャックが「クイック」に大変身します ◎

今ご利用のチャック(横横セレーション)に対応した 「STクイック爪」 をご提案申し上げます。詳しくは、「クイック爪 シンセ」で検索ください。

ご提案
年間 ¥31,500,000 のうち、いくら回収可能でしょうか?挑戦してみましょう!!

マシニングセンタでは、パレット(素材)の自動交換・工具の自動交換により、多品種少量生産が可能ですが、旋盤系では 、素材形が変わるその都度爪交換が発生するために、旋盤加工の多品種少量生産の自動化・無人化は、「難しい」とされてきました。

次回は、多品種少量生産の自動化・無人化の問題点についてです。