【けんぶん録】 第2回 「段取り」は知らず知らずにムダ重ね?

前回(第1回)は、「市場と生産手段の変化」のお話でした。

「段取り」は 知らず知らずに ムダ重ね?

今回は、旋盤作業の爪交換時間と費用のお話です。

旋盤作業の多品種少量生産は、段取りに時間が取られて”儲からない嫌な仕事”と言われています。 確かに、多品種少量生産の旋盤作業では、素材径が変わるその都度”爪を交換”しなければなりません。だから旋盤作業での爪交換は大事な仕事なんです・・・・・これ旋盤の常識です!と言われています。

また、先日2月2日、茨城県水戸市で「茨城ものづくり企業交流会2017製品技術展示会」が開催され、大勢の来場者がありました。 来場者の方から「うちの旋盤工程には工程表があって、爪交換作業が早くなってもラインタクトが乱れるのでメリットがない」とおっしゃいましたので、”工程表通り仕事をすれば付加価値が上がるのですね?”と確認しましたら、黙ってしまわれました。 この方も、段取りは旋盤作業の大事なお仕事と考えておられるようでした。

確かに、毎日、毎回、何の気なしに仕事をしているとその事が当たり前となりその人の常識となる様です。

従来のチャックでは、爪交換と成形加工そして寸法補正まで30分(1,800秒)かかっています。

シンセテックのクイック爪は、交換時間10秒(取外し・取付けで20秒 x 3箇所=60秒多品種少量生産 適合のチャックと言えます。

段取りに掛かっている費用は?

時間チャージ:4,800円/時 ⇒ 80円/分 ⇒ 1.33円/秒 とすると
従来チャック 爪交換 1回/日 ⇒ @2,400円 掛かります ⇒ 1年(250日) ⇒ 600,000円の損失です。

従来チャック 爪交換 2回/日 ⇒ @4,800円 掛かります ⇒ 1年(250日) ⇒ 1,200,000円の損失です。

従来チャック 爪交換 3回/日 ⇒ @7,200円 掛かります ⇒ 1年(250日) ⇒ 1,800,000円の損失です。

「ちりも積もれば・・・」の諺がありますが、”「段取り」は、知らず知らずにムダ重ね?”と言うことになります。
クイック爪で回収にチャレンジしてみてください。売上拡大間違いなしです。

別表をご覧下さい。
クイック爪と従来爪の経済計算
(クリックするとPDFでご覧いただけます)

 

お願い
(愛煙家の方は読まないでください)

”余計なはなし”

「たばこ」を一服、喫煙家にとっては至福のひと時ですが、「たばこ」 1本 の喫煙時間は、平均 6分 と言われています。
時間コスト 80円/分 で計算すると、

一日1本で480円 10,560円/月(22日) 年間(250日)では、120,000円となります。

一日2本で960円 21,120円/月(22日) 年間(250日)では、240,000円となります。

一日3本で1,440円 31,680円/月(22日) 年間(250日)では、360,000円となります。

次回は、 1秒1円で 1日24時間 1年間 機械はいくら稼ぐのか?のお話です。